芋文庫

推し本

2021-01-01から1年間の記事一覧

江戸

江戸とは、江戸時代における現在の東京。約200年にわたる鎖国政策によって独自の繁栄をした街。その文化に惹かれる人(私もですが)が多いのはなぜでしょう?知れば知るほど興味深いです。 百日紅(さるすべり) 一~三 杉浦日向子(1958~2005) 時代考証で江…

昭和のカルチャー

戦後、日本の文化面においてのいろいろな分野で、新たな動きが起こってきます。今までにない面白いものを求めて、様々な才能が生まれ、さらにそれに刺激されて別の才能が生まれる。化学反応のような人間関係があった時代。その中から新しい文化が生まれまし…

イギリスの小説

初めに上げた”秋の四重奏”を読んでから、イギリスの小説に興味をもち、ボツボツ読むようになりました。独特の階級意識を持って、他人に厳しい目を向けるイギリス人。そんな皮肉いっぱいの世界が、なぜかおもしろくて、やみつきになってます。 秋の四重奏 バ…

翻訳家

私たちが外国の書籍や映画を楽しむことが出来るのは、翻訳家のおかげです。語学力はもちろん、ほかにも仕事に応じて様々なスキルを求められる大変な仕事。ひたすらリスペクト。 字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ 太田直子(1959~2016) 洋画を見ていて…

好きな本 Ⅰ

芋文庫は月ごとにテーマを決め、それにそって3冊ずつ紹介するつもりだったのですが、どうしてもテーマ別に出来なかったものを、好きな本(もちろん芋文庫の本は、全て好きな本ですが)として紹介します。 絶叫委員会 穂村弘(1962~ ) 偶然見たり、聞こえ…

観察

興味をもって、対象を時間をかけて観察することで、いろいろな事が見えてきます。 クモの網 船曳和代(1943~ )新海明(1952~ ) ”クモの巣”は、クモの住まいではなく餌をとるためのものなので、正しくは”クモの網”。 この透明なクモの糸に白いラッカーを吹き付…

旅の目的、やり方は人様々。私には思いもつかない旅をする人たち。それぞれが好きなように旅を楽しんでいて、読んでるこちらも楽しい。 最長片道切符の旅 宮脇俊三(1926~2003) 列車に乗ること自体が、このたびの目的。元編集者で、すでに国鉄全線乗車を果た…

考え方

世の中には、時、場所、人により、いろいろな考え方があります。 共感する考え方や、なるほどと思う知識に出会うのは楽しいし、まったく違ったものでも気になるものがあったり。 日本辺境論 内田樹(1950~ ) 辺境とは何か。 日本人はきょろきょろして新しいも…

園芸

雨が降るたびに緑が濃くなる季節になりました。 私たちは、好きな植物を育て、発芽から開花、収穫などを楽しみます。 人と植物との関係は歴史的にも、個人的なそれぞれの関係においてもいろいろあるようで・・・ 園芸家12ヵ月 カレル・チャペック(1890~1938)…

石井桃子

イギリスの児童文学を呼んでいて、訳者が違うと同じ作家でも感じが違うと思い、感心を持ち始めた石井桃子。彼女の訳文は、とにかくわかりやすい。子供の頃から、意識せずに彼女の訳本をたくさん読んでいるのですが、どんな人だったんだろう?との気持ちでエ…

イギリスの児童文学

私は子供の頃あまり本を読んでいないので、児童文学も大人になってから興味のあるものを読みだしたしだいです。 特にイギリスの児童文学作品は、その量の多さだけでもビックリです。「宝島」「不思議の国のアリス」から、エリナー・ファージョン、ローズマリ…

ちょっと昔の日本

私たちは時代劇などを見て、その頃の生活はこんな感じだったんだ、というステレオタイプを事実だと思いこんでいるようです。幕末、明治からの日本人の実際の暮らしに関しては、それ以前に比べ、口述、欧米人の見聞など様々な記録があります。それらを通じて…

日記

他人の生活を覗いてみたい、とゆう欲望からか、私は人の日記を読むのが好きです(誰のでもいい、とゆうわけではありませんが)。 毎日の暮らしの記録を重ねて行くことに、面白さがあります。 富士日記 上・中・下 武田 百合子(1925~1993) 作者は、作家武田…