芋文庫

推し本

2023-01-01から1年間の記事一覧

体験

どんなに情報を集めるよりも、実際にやってみる方が理解が早い。体験談を聞くのは面白いし、説得力があります。 大江戸生活体験事情 石川英輔(1933~ ) 田中優子(1952~ ) 江戸文化の研究者である2人が実際に江戸時代の暮らしのいくつかを体験。 江戸時代の…

挿絵

挿絵がいいな、と思った3冊。 気がついたらどれも日本のじゃありませんでした。 ぼくの伯父さん ジャン=クロード・カリエール(1928~2021) 1958年に製作された、ジャック・タチ監督のフランス映画"ぼくの伯父さん"の小説版です。 著者はタチの弟子、ジャン=…

懐かしい暮らし

"なつかしい"という感覚がどうしてこんなに心地いいのか?そんなことを考えた3冊です。 明治博多往来図絵 祝部至善(1882~1974) 明治時代の福岡、博多に生れ育った祝部至善。若い頃、絵を学んでいた彼は、70歳を過ぎてから、明治の博多の風俗画を書き始めま…

椅子

椅子好きです。 お店で、美術館で、その他いろんな所で、"あの椅子いいなぁ"と思うと出来れば触って、座ってみたい! 美しい椅子 全5巻 島崎信(1956~ ) "名作椅子"と呼ばれる椅子があります。1940~1960年頃に作られた北欧のものが多いのですが、著名なデザ…

生き方

当然の事ながら、人の数だけ生き方があり、才能やその人の生きた場所、時代にも影響されて、それぞれの人生は形づくられます。 THE SAPEUR 茶野邦雄(1959~ ) 世界最貧民国のひとつ、コンゴ共和国。 そこに、高級ブランドに身を包み、街を闊歩する人々がいる…

研究者

大学などはもちろん、フリーの立場でも、様々なものを研究している方がいらっしゃいます。 その研究対象に対する気持ちや調査方法は、それぞれ独自のものがあるようです。 チョンキンマンションのボスは知っている 小川さやか(1978~ ) 文化人類学が専門の小…

生きもの

私たちはもちろん生きものですが、廻りにも植物から昆虫、動物、様々な生きものがいます。 そんな生きものたちと深く、浅くかかわりあいながら、私たちは暮らしています。 小さな生きものたちの不思議なくらし 甲斐信枝(1930~ ) 作者は、絵本作家の甲斐伸枝…

編集者

編集の仕事を経て自分で本を作るようになった人は、視野が広く、興味のある事には独自の視点で切り込んでいく、面白い作家が多いように思います。 圏外編集者 都築響一(1956~ ) 出版界に入ってからも独学で仕事を続けてきたフリーの編集者、都築響一。 なぜ…

京都

若い頃は、なんか苦手でした京都。 でもここ10年で、いくつかのおもしろい事に出合って、今は京都を楽しんでいます。 京都ぎらい 井上章一(1955~ ) "京都ぎらい"とおっしゃる井上章一は、京都府出身。 けれど京都洛中の人にとって彼の生まれ育った京都市右…

仕事

世の中には様々な仕事があります。 個人の才覚はもちろんですが、その時代によっても大きく影響をうける仕事。 労働であると同時に、その人の生き方でもあると思います。 銀座界隈ドキドキの日々 和田誠(1936~2019) イラストレーターの和田誠が大学卒業後就…

日々の食卓

毎日の食事を、季節の食材で楽しんだり、時には手間をかけたり。 いろんな場所の様々な料理があることでしょう。 おばあちゃんの台所修行 阿部なを(1911~1996) 昭和50年代、テレビの料理番組でのキリッとした着物姿が忘れられない料理研究家、阿部なを。 タ…

古い映画

親の影響もありますが、古い映画が好きです。 特にそれが”作られた時代”が細かく見られるものが面白いです。 映画の昭和雑貨店 川本三郎(1944~ ) 昭和20,30年代は、日本映画の黄金時代。その中から、当時の日本の暮らしぶりに焦点をあてて、テーマ別に取り…