毎日の食事を、季節の食材で楽しんだり、時には手間をかけたり。
いろんな場所の様々な料理があることでしょう。
おばあちゃんの台所修行 阿部なを(1911~1996)
昭和50年代、テレビの料理番組でのキリッとした着物姿が忘れられない料理研究家、阿部なを。
タイトルは"台所修行"と大袈裟ですが、当時70代の著者が故郷青森での子供の頃の思い出や日常の"食"に関するあれこれを細かく語っています。
郷土料理の店の"おかみ"でもあった彼女。
手間を楽しみながら暮らしたという、ちょっと昔の生活から私たちが学べる事は沢山ありそうです。
食べごしらえおままごと 石牟礼美智子(1927~2018)
食をめぐる、作家石牟礼道子のエッセイ集。
昭和2年生まれの彼女。子供の頃の正月や七夕などの年中行事、田植えなどで親戚や地域の人たちが集まる際に母親たちが作っていた料理の思い出。
"食べる"ということの意味が今とは違う時代。当時の人たちの、食べごしらえをする生き生きとした仕事ぶりが描かれます。
私たちの世代にはもうない、その力強さが印象に残ります。
自由が丘3丁目 白山米店のやさしいごはん
白山米店のお母さん
東京自由が丘のお米屋さんで、お弁当も作って売ってるお母さんが、家族のために作った季節ごとの料理集。
以前紹介したミシマ社が出している、手作り感たっぷりの一冊です。
家族のことを考えて作る、やさしい家庭の味。