他人の生活を覗いてみたい、とゆう欲望からか、私は人の日記を読むのが好きです(誰のでもいい、とゆうわけではありませんが)。
毎日の暮らしの記録を重ねて行くことに、面白さがあります。
富士日記 上・中・下 武田 百合子(1925~1993)
作者は、作家武田泰淳の妻、武田百合子。
東京赤坂の自宅から車で3,4時間の富士山麓の別荘での生活を、夫から言われて日記につけるよようになった百合子さん。
家事、庭仕事、車の運転と彼女はたくましい。
昭和40年代の日本、山の風景、季節の移り変わり、親しくした地元の人たち。
よその子供から”クソババア”と言われ、”クソは誰でもすらあ”と返して夫に叱られる、そんな夫婦。百合子さんの視点と描写はユニークですばらしいのです。
武田百合子の作品の中でも特に好きです。
すずしろ日記 山口晃(1969~ )
作者は2019年NHK大河ドラマ”いだてん”のタイトルバックの作者、画家の山口晃。
なるべく”どうでもいい事”を目指して描いているとゆうコマ漫画です。
いつもの緻密な絵とは違ってラフな線ですが、これが上手い。
”反省好きの反省しらず”とご本人の言うとうり。ちょっと自虐的ですが、どこまで本気なのか。
私は未読ですが、続巻も出ているようです。
チクタク食卓 上・下 高山なおみ(1958~ )
料理家、高山なおみが2005年一年間、毎日の食事を写真とイラストで記録した、ごはん日記。
夫と二人の食卓は、その日の仕事などに応じて臨機応変。
気張らない暮らしが感じいい。
時々つくレシピも魅力。