語学の習得の方法は人それぞれ。
目的もその言語での自らの表現活動、現地の人々とのコミュニケーションのためなどいろいろです。一方で、外国の思い出の品にその国の言葉を見るだけで嬉しかったり。
千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話 済東鉄腸(1992~ )
作者がもともと語学オタクだったとはいえ、日本語の参考書などほとんどない”ルーマニア語"をFacebookやTwitterを駆使して習得していく様子は驚異的。
映画をきっかけにルーマニアに興味を持ち、今ではルーマニア語で自分の考えを発信。
その勢いには圧倒されます。
彼が以前、"はてなブログ"をやっていたのには親近感を持ちました。
語学の天才まで1億光年 高野秀行(1966~ )
ノンフィクション作家の高野秀行が、自身の"探検"に必要で学んできた言語について、それぞれの学習方法や現地での実践について語ります。
フランス語、スペイン語、中国語から特定の民族の間でしか話されない民族語まで。
"言語はあくまで道具"と言いながらも、現地の人たちとの対話を通じて模索を続ける著者。
様々な言語に出合ってきた彼ならではの"言語のノリ"や"方言"の解釈にはなるほど、と共感。
外国語の遊園地 黒田龍之介(1964~ )
スラブ語学者の黒田龍之介。彼が日頃から愛用している、外国語にちなんだ"もの"についてのエッセイ集。
"紙もの"の好きな彼は、外国で出会ったレシート、ラベルなども大切にして、そこにある"文字"を楽しんでいます。
それを手に入れた時の思い出と一緒に"もの"が語りかけてくるようです。