芋文庫

推し本

歌謡曲

戦後の昭和を過ごした人には、それぞれの思いでと共に、その時流れていた歌謡曲があるのではないでしょうか。

 

筒美京平 大ヒットメーカーの秘密  近田春夫(1951~ ) 

昭和を過ごした人なら誰でも、いくつかは知っている筒美京平の曲。私は子供の頃聞いた”さらば恋人”がなんか好きなんです。

彼はその業績に反して、私生活では芸能界と距離を置いていたそうです。

親交のあった近田春夫が、実弟・渡辺忠孝、盟友・橋本淳、歌手・平山みき、それぞれへのインタビューを通じて、稀代のヒットメーカーの実像に迫ります。

コブのない駱駝  きたやまおさむ(1946~ )

1967年、私が6歳の時に大ヒットした”帰ってきたヨッパライ”。変な歌なのに耳について離れない。どうしてこんな変な曲が出来たのか、ずっと気になっていました。
学生の時、加藤和彦らとザ・フォーク・クルセダーズを結成し、この曲を作った北山修

この本は彼の自伝ですが、精神科医でもある自分自身の人生を素材にして、自らが深層分析をする、というちょっと変わった形になっています。

ザ・フォーク・クルセダーズの活動。その後の医師としての仕事。それらを振り返る精神分析家の視点は、私たちにも自分の人生を考えるためのヒントになりそうです。

 

カセットテープ少年時代  マキタスポーツ、スージー鈴木

2017年から、BS12で放映された”ザ・カセットテープ・ミュージック”。その番組をそのまま本にしたものです。

俳優でミュージシャンのマキタスポーツと、音楽評論家のスージー鈴木が、それぞれの青春時代である80年代の歌謡曲を懐かしむだけではなく、音楽的な仕掛けに踏み込み、

”ヒット曲の気持ちよさの正体”を分析します。